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HOBO日鑑イタイ新聞

職人が二本の人差し指で一文字一文字、じっくり丁寧に打ち込みました

鑑これ

皆さん、今話題の「鑑これ」、ご存知ですか?

知ってるよ、ゲームでしょ。軍艦を萌えキャラ化して……残念、それは「艦これ」。「艦隊これくしょん」の略称です。

私が言っているのは「鑑これ」。「全日鑑と縁切ったくせに困ったときには泣きついてくる、これってどうなの?」略して「鑑これ」。この「鑑これ」が、色々と物議を醸しているようです。

この問題、不倫の末に駆け落ちして出て行った娘が、離婚して幼い子を抱え、どうしようもなくなって、実家に連絡を寄越してきた状況と、似ています。

娘可愛さや孫の顔見たさに、娘を許して受け入れようとする母親。これは困っている人に同情的、あるいは勢力拡大のために、要請を受け入れる方が得策と考える人々に、置き換えることが出来ます。 

娘を許さない父親は平泉成……じゃなかったですね、えーとそうそう、規律を重視する方々。「いまさらどの面さげて帰ってくるつもりだ。父さんは許さんぞ!」と独特のハスキーボイスで怒鳴りつける。頑固一徹です。

駆け落ちした娘は、もちろん 協会に助けを求める立場の人。涙を浮かべて更生を誓っています。

そして、姉のせいで迷惑を被った妹。姉のことを許すなら自分が家族と縁を切ると息巻いています。これは、そんな勝手が通るなら、自分も協会を辞めてやると考えている人たちです。

私の豊富な人生経験(主にドラマ視聴によって得たものですが)によれば、娘が涙を流して謝罪し、孫の顔を見て、さすがの頑固親父も折れざるを得なくなる、と言うのが一般的なパターンです。ドラマの場合は、ここで大団円を迎えてメデタシメデタシ……なのですが、現実はその後も続きます。

 はじめは反省した素振りを見せていた出戻り娘も、一年も過ぎれば何事も無かったかのように振る舞い、子供の面倒を両親に押し付けて、夜遊びを始めます。両親も一応は叱りますが、結局は尻拭いをしてやります。

我慢を重ねてきた妹は、姉に甘い両親に嫌気が差し、家を出ます。正直者が馬鹿を見る、と妹の立場ではそう思ってしまうのも無理はありません。

「お前が甘やかすからこうなるんだ!」「あなただってあの時許すと決めたじゃあありませんか」両親も夫婦喧嘩が絶えません。そのうち出戻り娘は男を作ってまた駆け落ち。孫は置き去りです。

……と、この例でも分かる通り(私が勝手に作ったストーリーですが)、人を信じる、許すということは、それなりに覚悟のいることです。いわんや一度裏切った人間をや。

両親は家族のために色々と骨を折るわけですが、親の心子知らず、娘には届きません。「鑑これ」の「娘」も、自分に厳しい「父親」に対する不平不満のみならず、自分を擁護する「母親」のことすら、陰で「使えない」と言っているのかもしれない。

いつの世もおやじさん、おふくろさんは苦労が絶えませんね。

 

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